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9 : アフリカの藍染め 藍染めの歴史 アフリカでいつ頃から藍染めが行われていたかは定かではありませんが、藍の防染技術はその昔インドネシアからアラビア半島に伝わり、その地域に住んでいたジュクン族の人々が長い時間をかけチャドを経てナイジェリアの中東部に移住、 19 世紀中頃には定着していたと考えられています。その後ハウサ族の商人がナイジェリアやその周辺の国々に広め、それぞれの部族が独自の藍染めの布を作り上げていきました。
ナイジェリア ヌペ族の貫頭衣 ヌペ族をはじめ、ハウサ族、ヨルバ族など広い地域で男性の正装として用いられています。主に藍染めの布で作られ、刺繍で文様が施されます。文様はサハラ地帯のイスラムの影響を受けており、ハウサ語で「八つの剣」を意味します。
ナイジェリア ヌペ族 貫頭衣 W263cm×H124cm
藍瓶(ナイジェリア カノ地方)
ナイジェリア・ヨルバ族 絞り染め “ アディレ・オニコ ” 192cm×172cm 機械織りの布にラフィアの繊維で縫い絞り、文様を描きます。 アディレ・エレコと同様、作品にはすべて名前がつけられ、 意味があります。
ナイジェリア・イボ族 絞り染め 218cm×148cm エクペ結社と呼ばれる男子の秘密結社で 7 段階の階級を上がる教えを図象化したもの。 腰巻や儀礼の時の幕として使われます。
絞り染めを腰に巻いたバミレケ族の男性