かんかんプレス

  kankan press back number
  1  2  3  4  5  6  7
  8
  9  10  11 12

9 : アフリカの藍染め

藍染めの歴史

アフリカでいつ頃から藍染めが行われていたかは定かではありませんが、藍の防染技術はその昔インドネシアからアラビア半島に伝わり、その地域に住んでいたジュクン族の人々が長い時間をかけチャドを経てナイジェリアの中東部に移住、 19 世紀中頃には定着していたと考えられています。その後ハウサ族の商人がナイジェリアやその周辺の国々に広め、それぞれの部族が独自の藍染めの布を作り上げていきました。

ナイジェリア ヌペ族の貫頭衣

ヌペ族をはじめ、ハウサ族、ヨルバ族など広い地域で男性の正装として用いられています。主に藍染めの布で作られ、刺繍で文様が施されます。文様はサハラ地帯のイスラムの影響を受けており、ハウサ語で「八つの剣」を意味します。

 


             ナイジェリア ヌペ族 貫頭衣  W263cm×H124cm


藍瓶(ナイジェリア カノ地方)

 

貫頭衣を着たナイジェリアの男性
 

ナイジェリア・ヨルバ族 防染染め  “ アディレ・エレコ ”
127cm×109cm

キャッサバの澱粉で防染する方法を用いて作られました。
これは手描きで防染されたもの。腰巻として用いられました。




ナイジェリア・ヨルバ族 絞り染め “ アディレ・オニコ ”
192cm×172cm

機械織りの布にラフィアの繊維で縫い絞り、文様を描きます。
アディレ・エレコと同様、作品にはすべて名前がつけられ、
意味があります。




ナイジェリア・イボ族 絞り染め  218cm×148cm

エクペ結社と呼ばれる男子の秘密結社で
7 段階の階級を上がる教えを図象化したもの。
腰巻や儀礼の時の幕として使われます。



ナイジェリア・イガラ族 絞り染め  202cm×125cm

仮面ダンサーのコスチュームとして使われます。
三角の文様はヒョウの斑文を表します。

コートジボワール・バウレ族 藍染め布  164cm×129cm

シンプルなデザインの布。腰巻として使われます。


ブルキナファソ 絞り染め  200cm×106cm

近年までごく単純な文様の絞り染めでしたが、
絞り染めが商業として発展し 、
現在ではさまざまな文様が見られます。
文様には由来や意味はありません。


カメルーン・バミレケ族 絞り染めロール  W100cm

文様には畑、農作物販売所、民衆などの意味があります。
バミレケ族では藍の絞り染めが盛んに行われ、
収穫祭の時に王座の後ろの幕として使われる他、
王宮の妻や従者の腰巻として用いられます。




絞り染めを腰に巻いたバミレケ族の男性

 * 今回写真でご紹介した藍染めは、ギャラリーかんかん本店で取り扱っています。
    詳細は直接お問い合わせ下さい。
Tokyo KANKAN.co.ltd
All Right Reserved,Copyright2000-2006
お問い合わせはinfo@kankan.co.jp