プリミティブアート −始原の思いを形に−
プリミティブアートはトライバルアートともスピリチュアルアートとも呼ばれています。
トライブとは部族の意味で固有の風習と血脈を守り続けている少数民族の人々のことです。 世界各地に分散するそれらの人々のうちには独特の造形表現で際立っている部族がいます。
東京かんかんではその中でも特に西アフリカの国々で儀礼や祭りに使われた仮面や神像を多く収集しています。 古くから農耕民族が定住した西アフリカでは、「祈り」にまつわる多様な造形の表現が生まれてきました。 それらは、厳しい自然の中で生き抜くために、祖先の霊や自然界の精霊を畏れ敬い、豊穣を祈る気持ちの現われでした。 代々受け継がれたその祈りのかたちは、力強く、見る者の想像力を掻き立てます。
これらアフリカ美術に代表されるプリミティブアートは、造形だけでなく、その内に秘められた精神性がより注目すべき点といえます。 スピリチュアルアートとも呼ばれる所以です。 藝術のための藝術でもなく、目的性を持つ工藝美でもなく、自己表現とは対極にある無名性のもとで、ただ超自然に捧げてきた伝承の造形。 造形の背後には必ず神話があり、そのひとつひとつは人間の始原の思いを語っています。
時間や情報に追われる現代の私たちにプリミティブアートは自然の一部として生きる人間の原点を思い起こさせてくれるでしょう。
2011年の商品イメージはcollectionよりご覧いただけます。
アフリカの仮面や神像をご紹介します。
儀礼に使われていた仮面や祖先を表す立像は神聖なものであり、その力強い造形は私たちを魅了します。
暮らしの中で使われていた椅子や器、枕などさまざまなアフリカの民具。
ユニークな造形のものが多く、オブジェとしてもお楽しみいただけます。
アフリカの人々が身に着けていた装身具。
動物をモチーフにしたもの、象牙やビーズ、子安貝を使ったものなどアフリカ特有の装身具です。
各部族の布をご紹介します。
伝統的な織りや染めの技法を用いて作られた布は見飽きることのない美しいものばかりです。
インドやタイ、インドネシア、中国、フィリピンなどアジアの国々から届いた民具や古布をご紹介します。
とんぼ玉とは、主にガラスで作り、糸を通すための穴をあけた美しい玉のことです。
古代エジプトの頃に誕生し、今も人々を魅了してやまないとんぼ玉
かんかんでは、古代の石のビーズ、ローマングラス、イスラム玉、ジャワ玉、近世のベネツィア・オランダのトレードビーズまで、様々なとんぼ玉を取り揃えております。